【プレイ感想】金色ラブリッチェ 感想-批評(1/3) 共通・玲奈・茜√(考察あり)
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OP 『GOLDEN MISSION』
82点
以下推奨攻略順に感想(本記事では共通・玲奈・茜√を担当)
【感想-批評】
【共通√ (プロローグ)】
【キャラ 66点】
ラム酒の考察『意思の在り処』
と思っていることから、かなり機械的になりつつある日本人と言えるでしょう。
外国人のシルヴィに言われているのがかなりミソですね…
気遣いのしすぎで心が見えない。
リアルでの現代日本人ってこういう傾向ありますよね。普通の学園もののストーリーに他のゲームと遜色ない普通の主人公を盛り込んでおいて、こういう言い回しをヒロインにさせるってなんか凄いアレですよね(メッセージ性があるよねって言いたい)
実際さかき傘先生からの現代日本人に対する風刺なんでしょう。
そして本作には央路よりももっとわかりやすく、純日本人(シルヴィの言う「気遣いで塗り固めた人間」)がいますよね。玲奈です。
プレイ済みの方も考えてほしいのですが、共通√での玲奈の気持ちって見えましたか?
結論から言うと私には見えませんでした。
玲奈は主人公を歓迎していない生徒達とも仲良くしてる描写が多々あります。玲奈のように誰とでも仲良くできる人(特に女子?)ってリアルでも1人は居ますよね。
私の周りにもいました。
でも誰かの意見に賛同する、あるいは誰かと仲良くすることはやっぱりどこかで角が立つはずですよね。
これは極めて個人的なことなんですが、私が所属していた部活内で深刻な人間関係の問題が発生した際にその子に意見を求めました(同じ部活だった)。返ってきた答えは、他の部員が言っていたようなことをちょっと言い換えたものでした。勿論、考えた末にそういう意見になったのかもしれません。けど、そういうのって自分の中で考えて選び抜いた言葉がどこかで混じるものだと思うんですよね。結局、私はその子が何を考えて、どういう信念(心情)で生きているのかがわからなくなってしまいました。
まぁ結局何が言いたいのかというと、現代日本人って自分の意思が表面上に現れないので、意思疎通が非常に難しいということです。できてるように見えてできてないんですよ。
日本では自分の考えや認識を誰かの前で言葉にするとちょっとこう...引かれがちなんですよね。だから、ありきたりな当たり障りのない姿しか表面上に見えてこないんです。
上であげた私の友達は極端な例ですが、そうでなくとも日本人の当たり前が我々の生物としてのレベルを下げているのではないか、少なくとも他の民族から異質に見える、もしくは理解されないくらいには...。
自分なりにさかき傘先生のシナリオと経験に基づいて考察させていただきました。言ってること滅茶苦茶なのは、感じたことをそのまま殴り書きしてるからと考えてくださいね。(玲奈の名前出す必要あったかとか言わないで)
【CG・立ち絵・SD 93点】
文句のつけようがございません。
SD絵の担当変わったんですかね? 私は今作のSD絵凄い好きです!
強いて言うのであれば、CGが少なかったくらいです。
ちなみにこのゴールデンタイムのCGですが、波がゆらめいてるんですけどどうやって作ったんでしょう…。まさか1枚1枚手作業だったりするんですかね?
【総合 85点】
キャラの欄でも述べましたが、キャラの魅力が伝わりにくいというのが第一印象でした。正確にはシルヴィ以外ですが。あんなんシルヴィ√最初に行きたくなるにきまってますやん…。選択肢で5分くらい玲奈とシルヴィで悩まされました。
キャラ云々を差し置いても、私事ですが考察させていただけたのがやはり大きいです。だいぶ贔屓してる自覚はあります()
シリアスものにありがちな考察一辺倒にはならず、軽い日常の中に適度に考察ポイントが含まれているのが心地よかったです。さかき傘先生の手掛けた物をプレイするのは今作が初めてなのですがファンになっちゃいそうですw
妃 玲奈(CV:遥 そら)
※ネタバレ注意
ある日、シルヴィにリップクリームを玲奈に返して欲しいと頼まれた央路は、エキスパートクラスで服飾の作業をしている玲奈を見る。普段のオシャレを崩し、必死に研究している玲奈を見て央路は玲奈を意識するようになる。
理亜に玲奈が好きなのかと問われるも、「友達としては好きだが、好きな人とかつくろうとは思えない。まだ過去を清算できていない。」と考える央路。
そんな央路の前に、ノーブル学園の前に在籍していた浜南学園の野球部でバッテリーを組んでいた幼馴染、縞 投良が現れる。央路が抜けてスランプに陥っていた投良はもう一度野球をやってほしいと願うも央路は拒絶する。
投良に会った後、無気力になってしまう央路。まだ自分の中に残していたものがあったのかもしれないと。
無気力の央路を慰めるため、玲奈は央路に膝枕をすることに。
誰にも恥じない生き方をしたかった。
カッコつけたかったわけじゃない。
正しいことをしたかっただけだった。
でもそれでみんなが不幸になった。
野球部の応援に吹奏楽部が行くのが当然だったが、その部の中の何人かが部外でやってる軽音楽のコンテストと試合の日がぶつかってしまう。しかし監督は全員が応援しなければならないと言い、吹奏楽部は朝から全員参加となってしまう。
央路はそんな監督に、応援より自分のことを優先してほしい、野球部のために吹奏楽の連中が夢をあきらめるのは正しくないと反発し、央路は二軍に落ちてしまう。
バッテリーを組んでいた投良は調子を崩してしまい、チームは1回戦負け。負けた責任は央路にあると野球部員は央路を責める。結局、央路は吹奏楽部も野球部もどちらも守ることができなかった。
もっと野球をしていたかった。
あんな形で終わりたくなかった。
央路は玲奈に溜め込んだ感情を吐露した。
それを機にさらに玲奈に惹かれていくことに。
後日、絢華が芸能人からもらった、限りなく違法に近いアロマが事故で央路の部屋へ。玲奈と央路は一線を越えてしまう。
その勢いで玲奈に告白する央路。一時は保留とされるも、これから先一度でもいいから央路のカッコいいところを見せてほしいという条件で付き合うことに。
ある日、他の浜南野球部員から投良にアメリカのチームからの誘いが来ていることを聞かされる央路。
投げれば160キロ。打てばホームラン。10年に1人の逸材と称される投良は日本のプロに入ればピッチャー兼4番打者としてやってみないかと誘われていたが、アメリカではピッチャーには向いてないから野手専門で育てていくと言われ悩んでいた。
投良はまず日本のプロで二刀流を極めてからメジャーに挑戦する意向を央路に示すが、央路は自分が冒険できなかった分まで、彼に挑戦してほしかった。ノーブル学園で平凡な幸せを手に入れた自分と同じ安定した道を彼に選んでほしくなかった。
央路は投良がピッチャーとしてプロで通用するほどの才能はないと見抜いていた。
央路はトレーニングで体を戻し、投良に勝負を仕掛ける。
1打席勝負の末に投良からホームランを打ち、ピッチャーとしての投良に引導を渡す。
【キャラ 82点】
某先輩が頭をよぎった方は今すぐ手を挙げなさい。
私服のセンスがすごい好みです。
場の空気を読み、誰とでも仲良くなれるヒロイン。央路曰く、天性のバランサー。
リアルでも周りに1人はいますよねこういう女子。(ほんとどうやってるんだよ…)
こういう女子との恋愛を描いた、という意味でこのルートを捉えるとスッキリします。
下ネタに耐性があり、央路も一番の女友達と言うぐらい相性がいい。
声優は全人類ご存知の遥そらさんです。それだけでもう尊いですねぇ。
2000年代のアグミオン、10年代の遥そらと言ってもいいかなって私は思いますね。特に最近は忙しそうです。
【シナリオ 85点】
「バランス」がテーマのシナリオ。
他ヒロインと比べて、二人の距離感が若干遠いです。けどこの距離感がたまらない。おそらくそこを意識してシナリオが書かれてますね。
主人公の夏の事件が深く語られるルート、いつものサガプラなら本来は最終ルート、グランドルートで明かされる主人公関連のストーリー
1番ストーリーに関わってこないだろうなぁと思い攻略してみたら、やってしまった…と感じたサガプラファンのプレイヤーは多いはず。私もその一人でした笑
久しぶりに泣きながら感情を吐露する主人公を見ました。央路が非常に人間らしく描かれているのが非常に好印象。一般的にはここまでしてしまうと、プレイヤーと主人公の間に壁ができてしまう(感情移入しにくくなる)ので、ここまであからさまに表現しません。今作以前のサガプラ主人公のように、無駄にカッコつけて展開を盛り上げようとしていないので、今作の主人公には「人間」を感じることができました。(このシーンは特に日本人っぽい言い回しでほんと好きだ…)
それだけこのゲームが萌えゲ―であると同時に、シナリオにも力を入れていることが確信出来て良かったです。
最近エ〇ゼルスに入団した某二刀流選手がモチーフの投良くん。逆説的に考えると、央路は高校時代にバッテリーを組んでいた選手がモチーフなのかなと思い調べてみましたが、そもそも大〇翔〇とバッテリーを組んでいた選手が〇谷〇平と出会ったのは高校かららしいので、無関係みたいですね(央路と投良は5歳からのつきあい)
さかき傘先生は、高校卒業と同時にメジャーに行ってほしかったのかもしれません。あまり野球の知識がないので私は深く言及しませんが()
最後に大きな不満点を残していったのが気がかりでした。
EDテーマが終わった後のラストシーンで、「中庸な、いい家庭でいられる」という表現がありましたが、玲奈はファッションデザインでブランドを立ち上げているようなので、ゴールデンタイムを駆け抜けて結果を残している玲奈に、中庸という表現はバランスをとって生きることにした央路の押し付けっぽくてあまり好きではありませんでした。(この「中庸」は「いい家庭」にかかっているんでしょうけど、どうしても気になった)
【CG・立ち絵・SD 84点】
共通ルート同様、基本的には文句の付け所がありません。
(シルヴィの着物いいなぁ)
しかし、ED前のこの着物のCGにシルヴィと玲奈しか映っていなかったのが不満と言えば不満。エルとミナも着ているのだからそこはきちんとしてほしかった。さらに言えば、とりあえず書いたけど入れる場面ないから適当に入れとけ感もあったので気になった。
【 総合 88点】
総合的に見ると完成度が高かったです。
やはり距離感が素晴らしい。玲奈というヒロインとの恋愛を最大限に表せていたのではないでしょうか。共通ルートと比べてみても、あまり変化がありません。シナリオ内でもあったように、誰が見ても相性がいい二人ってやつなんでしょう。故に変化は最低限でよかったんですね。
後は、上のシナリオ欄で述べたとおりです。
玲奈√で央路がこの夏の事件に向き合う必要があったのかと最初は考えていたんですが、他ヒロインで向き合うと違和感満載でしたね(苦笑)
しかし、玲奈というヒロインが「ヒロインしていた」かは賛否両論だと思います。私的には玲奈の「母性」をうまく引き出せたルートだと思います。ただ、主人公関連に特化されたルートなので彼女の魅力が伝わらなかった人もいるかなとも思いました。
エル→シルヴィ→理亜の流れが理想なので、最初に攻略するのがベストかと。
栗生 茜(CⅤ:土屋 粘)
学生寮停電事件をきっかけに央路を意識しはじめる茜。
央路は手紙で呼び出され、茜に告白される。
茜のことをまだよく知らなかった央路は茜に対する自分の気持ちが恋愛感情なのかわからなかったが、茜に「それならもっと自分を知ってほしい」と頼まれる。
茜とデートや理亜との問答を経て、茜に正直な気持ちを伝えることを決心し、告白する央路。二人は付き合うことに。
茜の陸上の練習を見学してる際に、央路は先生からトレーナーをやらないかと誘われる。少しでも茜の夢の手伝いになるために央路は陸上部でトレーナーをすることなる。
数年後、茜は日本代表の選手として走る。
たくさんのライバルや大好きな央路の願いを背負って。
【キャラ 81点】
後輩に上目遣いされて落ちない男はいませんよ(真理) ぐへへ
いつも笑顔な後輩系ヒロイン。私服がドストライク過ぎてやばい
声優さんの名前は聴いたことなかったんですが、もしかしてはじめてだったんですかね?私は結構好きでしたよ!
【シナリオ 65点】
どうやらメインヒロイン4人と違いサブヒロインの茜√は、さかき傘さんが手掛けていない模様(ソース未調査)。しかしサガプラの作品であることは間違いないので評価は厳しくいきます。
すいとん作ってあげると落ちるチョロイン。
イチャラブに振り切っていて、いい感じにブヒれました。
サブヒロインというだけあってかなりシナリオが短く、作りが甘かったです。
結局央路は茜のどこを好きになったのかよくわからなかった。
理亜の意味深な発言が重要といえば重要かも?あのシーンだけさかき傘先生が手掛けているのかもしれない。でも央路のシルヴィへの気持ちが他ルートと矛盾してる気がするし、やっぱり違うのかもしれない
ED後のラストシーンに茜しか登場せず語り手が茜に変わっていることから、茜が主人公で央路が攻略されてるシナリオなんだなと思いました。実際そんな感じなんですけどね。
別に悪いわけではありませんが、こういうのは作品のシナリオ全体で違和感がないヒロインのルート(メインシナリオ的な)で輝く演出なので、できればやめていただきたかった。主人公に感情移入するプレイヤーの方もいるのでちょっと配慮に欠けるかなと。そこまで考えるのは難しいんですけどね。ほんとに。
【CG・立ち絵・SD 79点】
Hシーンで央路の央路♂が如意棒みたいに不自然な伸び縮みをしていたのは吹いたw
まぁそれ以外は特に気になったことはないですね。いつも通りいい仕事してますね。
…
……
………( ゚Д゚) なんで私服エッチないんだよ……
(´Д⊂ヽ畜生ぉ…
【総合 68点】
うーん…やはり他ルートと比べると粗すぎます。いくらサブヒロインとはいえ、もう少し手を入れてほしかった。別メーカーですが、『サノバウィッチ』の和奏のように曲を入れるとかでもよかったんですけどね。なにか決め手がほしい。
最近のサガプラの作品にはサブヒロイン√が必ず用意されていたので、メーカー内での慣習みたいなものを持続させるために無理矢理入れた感が物凄いんですが…。
サガプラからの愛が感じられないヒロインって感じです(辛辣)
萌えることはできたんですが大手ということと、他ルートとの落差の影響で評価はかなり厳しめです。浮きまくってるよこの子…。
余談
汐ママの影響力がまさかここまでとは…(畏怖)
次回予告
第2部が完成しました!今回の記事にご満足いただけた方は是非どうぞ!!