【プレイ感想】Ⅿaking*Ⅼovers 感想-批評
何を思ってかこのような感想記事なるものを書こうということで一念発起して、記念すべき第1回目の記事になります。
タイトル通り今回はSMEEさん製作のゲーム
『Ⅿaking*Lovers』のプレイ感想です。
(本ブログを初めてご覧になった方はまずはこちらをどうぞ)
『コンセプト』
交際してから始まる恋心
交際はゴールではなくスタート地点。
『Making*Lovers』は、お互いを深く知らない状態からいきなりヒロインと付き合うところからスタートします。
付き合ったからと言っても、いきなりキスが出来るわけじゃありません。
手を繋ぐだけでも時間がかかったり、デートも最初の内は緊張して上手く話せないことも。
相手を深く知るチャンスも、お互いに心を通わせる過程も、
すべては付き合ってからのあなた次第。
(HPより)
【感想-批評】
(点数は70点を平均とし及第点とします)
OP 91点
快活でこれから起こる展開をワクワクさせるような良いOP。
シリアス展開のない、純粋なキャラゲ―として売り出そうとする
SMEEさんらしいOPで非常に好印象。単純に好き。
(攻略順)
咲→ましろ→レイナ→可憐→亜子
(推奨攻略順)
ましろ→レイナ→咲→可憐→亜子
(ましろ、レイナは順不同)
以下HP記載順に感想
小鳥遊 亜子(CV:羽鳥いち)
【キャラ 87点】
極度のブラコンの病気を持つ義妹ヒロイン。(俺得)
ギャグセンスが素晴らしく、ボケとツッコミの両刀。声優さんの演技も相まってとんでもないクオリティです。(ほんと凄い...)
【シナリオ 83点】
ゲームコンセプトを完全に破壊しているクラッシャーで、他ヒロインとのフラグをへし折りまくった後に救済してくれる天使(優しい世界)
物語序盤から好感度MAXなので最初からイチャイチャが激しいです。
ネタ要素満載のルート。亜子自身もそうですが、その両親のセンスに悶絶させられました。(腹筋的な意味で)それだけで価値があるくらいには満足できました。
前述の通り基本的にギャグが中心ですが、脚本側がプレイヤーに兄妹恋愛への背徳感を感じさせようとする意図が見え見えで少しくどい。まぁ主人公とヒロインの間ではそれだけ重要な事柄なんだろうなと考え始めたら気にならなくなりましたが。私が客観的にプレイしすぎた弊害ですね。
【CG・立ち絵 78点】
通常CGがなんとなく味気なく、物足りなかった印象。
パンチラ率が高い。
立ち絵は違和感なく、自然な感じに仕上がっていて好印象。
【総合 83点】
とりあえずこの家族、ネタ性能高すぎませんか?
ラストのタイムカプセルに秘めた主人公の決意は普通にカッコよかったので個人的にはアリでした。
攻略は最後にするのが吉。
(※総評にて細かい批判あり)
鳴瀬 咲(CV:月野きいろ)
【キャラ 84点】
基本完璧人間だけどたまに子供っぽくなる年上お姉さんヒロイン。
王道ですが、年上キャラはやはりこれが一番安定して萌えれますね。
SMEEさんの年上キャラは毎度のこと安定してますので語ることはありません。
【シナリオ 90点】
(クッソwwwこんなのでwww)
ネタ(ギャグ)のクオリティが凄く好みで、個人的に一番好きなルートでした。
やはりSMEEさんの 主人公(ボケ)ヒロイン(ツッコミ)のルートは外れませんね。
他ヒロインのルートで一切登場しないところが『高嶺の花』『別世界の人間』をうまく表現できていたところがポイントで、チラ見せすらないので後腐れがありません。
エンディングは少し弱かったですが、それ以外はSMEEさんの作品の中でもトップクラスの完成度だと思いました。
あと大内さん凄い好き(ノンケ)
【CG・立ち絵 80点】
CGの完成度としては可もなく不可もなくといった感じ。一番安定していたものを抜粋。
立ち絵は素晴らしく、かなり萌えれました。絶妙。
レイプ目の立ち絵は必見ですので、お買いになってない方は是非。(露骨な宣伝)
【総合 86点】
本作品で一番お気に入りかつ評価の高いルート。一番初めに攻略したヒロインにも関わらず、このような評価をしたのは久しぶりでした。
今後もSMEEさんの年上キャラに期待できそうで非常に満足です。
あと気になったんですけど、本作品のHP、コンセプトページの多彩なシチュエーション欄に年上のお姉さんの部屋に転がり込むとありますが、別に転がり込んではいないよね(普通に同棲だよね)
鹿目 レイナ(CV:森谷実園)
【キャラ 83点】
(『ピュアコネクト』で見たことある気がする)
序盤のネタキャラっぷりから一転、急にしおらしくなったりするのは反則級ですよね。プレイ中、この子に落ちた方も多いはず。
結構有名な声優さんのため不安はなかったですし、期待通りのいい仕事してました。
【シナリオ 82点】
(※ハムスターです)
序盤からハイペースなネタ要素を含みに含みまくったシナリオ。(DQNコレクションは流石に大草原。)
主人公(ツッコミ) ヒロイン(ボケ)のシナリオにしては完成度が高く、終始飽きずに攻略できました。個人的にもこのルートはかなりオススメ。
一番のポイントはエンディングです。レイナの声が落ち着いていて、妻として、一児の母として成長したのをよく感じられました。
しかし、誤字が多すぎます。プレイ中見つけただけで4か所くらいあったと思います。他ヒロインではほとんど見当たらなかったのでそこだけは本当に残念。
【CG・立ち絵 68点】
CGどうした!?っていうのがこのルートの率直な感想でした…。
いやプレイしてみたらわかるんですが、急に2,3歳ほど若くなったりするんですよね。
特に目でしょうか…。CGモードで見ると歴然です。
立ち絵が今作一番好みだったので余計に勿体ないです...
【総合 78点】
前述の通りCGが気になってしまったので、思いのほか私の中では伸び悩んだルートになってしまいました。
終わり方は全ルート中ピカイチで、スッキリ終わることができたのは満足。こういう成長を感じられるエンディングっていいよね。
一番好きなシーンはハムスターに怯えるレイナです。ハムスターってカメムシ食べるんか...
北大路 可憐(CV:北見立花)
【キャラ 75点】
亜子と同様に主人公と既に面識のあるヒロイン。
素直に可愛かったのですが、悪く言えば量産型のような気もします。いや量産型というのはちょっと違いますかね。なんというか...特徴がない...?(内面的な意味で)
声優の北見立花さんはあの『天色アイルノーツ』や『カルマルカサークル』にも出演していたのでご存知の方も多いでしょう。私もファンの一人なので鼻息荒くしながらプレイしてました。
…OL服ってやっぱエロくね?
【シナリオ 82点】
可愛い(可愛い)
予想以上に可愛かったヒロイン。他のキャラと比べて可憐自身がネタ要素をあまり含んでいないので、SMEEさんにしては珍しい正統派ヒロイン。そりゃ可愛いわな。
しかし、流石SMEEさんのゲーム。主人公がきっちりボケるので、物足りなさや違和感は感じなかったです。
普段からSMEEさん以外のゲームをプレイしている方は最も楽しめるルートかもしれません。
終わり方が綺麗なのも高評価。
【CG・立ち絵 92点】
とにかく素晴らしいの一言
CGは一枚を除いて完璧。他ヒロインと比べると、安定しすぎて怖いレベル。
立ち絵も同様に文句なしで萌えれました。
うなじがすごくよかった(小並感)
【総合 84点】
ルート全体で完成度が高く、主人公との会話が自然なのも良かったです。
後半の甘えっぷりは王道ながら破壊力抜群。
SMEEさんらしいルートか諸説だったのでちょっと抑えめですが、それらを度外視すると一番好きかもしれないです。
北見さんほんとすき。
月野 ましろ(CV:恋羽もこ)
【キャラ 81点】
(物理)
今作で一番ビジュアルで好みのヒロイン。
不思議ちゃん系ヒロインということで構えていましたが、割とすぐに受け入れられた。
聞き覚えのない声だったので調べた方は多いはず。担当した恋羽もこさんは今作がヒロインCV初だったみたいですね。個人的にはましろのキャラに合っていたので全然問題ありませんでした。皆さんはどうでしたか?
【シナリオ 68点】
前半は非常に面白く見ることができたのですが、後半に行けば行くほどネタのクオリティが下がっているように感じました。ヒロインに慣れたと思ったら急に弱くなってしまい、正直あまり満足はできませんでした。あくまでも私はですが。
勿論この手のゲームの基本はヒロインとのイチャラブであり、コメディではないとは理解しているつもりですが、SMEEさんの持ち味を生かし切れていないのはうーん...という感じです。(ボキャ貧)
違うんや…別に嫌いな訳ではないんや…
【CG・立ち絵 74点】
CGは多少乱れていたものの、立ち絵は全く問題ありませんでした。(というかこのゲーム立ち絵神すぎません?)むしろかなり好みの部類です。
リヴァイアサンの制服のデザイン考えた人GJ(`・ω・´)b
【総合 72点】
シナリオ欄が私の批判で荒れてますが、キャラとしては全然嫌いではなく、立ち絵も良かったので、別段低評価というわけではないです。というかネタに関しては完全に個人の好みの問題ですよね。
むしろ割と萌えれたのでよかったと思います。
エンディング前のラストシーンは流石に賛否両論だろうなぁ...
【総評】
一番ツボなキャラクターはまさかの朱里ちゃんという...
でへへ
SMEEさん早くFD出してください。朱里ちゃんルートも付属で。
個人的に不作気味の2017年エロゲームズのなかでは一番のアタリでした。
シリアス成分を省くことにより、萌えに特化されているのでしっかり纏まっている印象で作品として綺麗でした。
SMEEさんならではのギャグ要素もきっちり盛り込まれており、他会社との差別化が明確なのも非常によかった。
ラム酒による細かすぎる批判
...さて。本作品満足はできたのですが、やはり気になる点はありました。
前振りもしていたので簡潔に述べると
一部ルートにおけるゲームコンセプトの破壊はちょっとどうかなと思いました。
当たり前のことですが、我々消費者側は様々な思惑があって商品を買います。エロゲーであれば、メーカー、キャラデザ、推し絵師または声優の出演等々の理由、もしくは複数の要素が絡みあって商品を手に取るかを決めます。当然です。エロゲーは決して安い買い物ではないのですから。全然知らないけどそこにあったからとりあえず買うか気分で1万するかしないかの商品を買おうとするのは、よっぽどのブルジョワかエロゲガチ勢くらいでしょう。
話を戻すと、様々な思惑の中、もしくは商品に期待を膨らませる要素の中でゲームコンセプトも含まれているということです。コンセプトを明確に文字にしている以上、まだ世に出ていないゲームの場合、そこには我々と企業との間にある種の信頼関係が発生するのです。
亜子ルートはコンセプトを無視していると言われても仕方がない仕上がりになっていると感じました。あくまでも「私がどれだけこのルートで満足できたか」を書き連ねるのが本ブログの趣旨ですので感想や点数欄には極力反映しない方向で書いたつもりです。
加えて、今作においてはHPの亜子のキャラ説明欄からして予想はできていたのでまだよかったです。が、やはりこのようなヒロインを用意する以上は、HPのコンセプト欄の表現は変更すべきだったのではないでしょうか。
以上、ラム酒による細かすぎる批判でした。まだ就職もしてない子供の戯言なので鼻で笑ってやってください。
ゲームコンセプトの破壊というかコンセプトの表現が問題であって、亜子悪くないじゃ()
おわりに
「SMEEさんの主人公は性格が個性的すぎて感情移入できないからダメ」というプレイヤーも少なくないでしょう。
そのような方は少し見方を変えて、劇やドラマのような客観的なものとしてプレイしてみるとどうでしょうか。ネタのセンスもこの手のゲームをプレイする層にマッチした物になっているので、素直に笑えるようになると思います。
(ちなみに私は元よりそのような見方でエロゲーというものをプレイしています。)
以上、今回の記事はこれにて終了です。
次回の記事は『金色ラブリッチェ』を予定しています。公開日等はTwitterの方で報告させていただきます。
今回試しにご覧になった方もよろしければ、次回の記事を楽しみにして頂けると幸いです。
質問やご意見、感想やこうしてほしいなどのご要望があればコメントもしくはTwitter→@lambsakeまでどうぞm(_ _)m