【プレイ感想】金色ラブリッチェ 感想-批評(2/3) エロイナ・シルヴィア√
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皆様こんにちは!前回の記事を執筆し終えてから1時間後のラム酒でございます。
疲れました。ハイ。でも頑張っちゃいます。
今回は前回と比べて短めですが、楽しんで頂ければ嬉しいです。
(前回の記事とはなんぞや?という方へ↓)
【※ネタバレ注意です!!】
【感想₋批評】
エロイナ・ディ・カバリェロ・イスタ(CV:あじ秋刀魚)
1ヶ月後のフェンシング部の試合に出場してほしいと頼まれたエルは一時シルヴィの護衛から外れ、フェンシング部に専念することになる。
ある日、エルを隠し撮りした写真がSNSにアップされてしまいネットで話題になってしまう。試合の日に隠し撮りの危険があっては問題なので出場を辞退せざるを得ないかと思われたが、央路と2人でいる写真がアップされてからはある程度鎮静化したことから、シルヴィの命令で2人は試合の日までという約束で恋仲のフリをすることに。
仮の恋人として、フェンシング部へ顔を出すようになる央路。
エルのフェンシングに対する態度や表情から、将来フェンシングでどこまで行きたいのかを央路は問うが、国に帰ればシルヴィの護衛や騎士院派の筆頭の仕事に集中しなければならないからできない。趣味に興じてるのは今だけだ、とあっさり返されてしまう。
恋仲のフリを続けていく中で2人は惹かれ合っていく。
ついに央路はエルに告白するが、自分の身はイスタ家のものであることを理由に断られてしまう。しかし恋仲のフリは続けていくことに。
その後エルはスランプに陥ってしまう。自分が余計な事を言ったからと思い込んだ央路はエルとの恋仲のフリもやめることにしたが、スランプがさらに悪化してしまう。
理亜の助言もあり、ミナからシスア家とイスタ家の話を聞くことに。
シルヴィが両家を取り持つためにイスタ家からシスア家へ養女に出されたこと。
姉として責任を感じたエルが騎士として、妹だったシルヴィに従事することになったこと。
エルがシルヴィに固執する理由を知った央路は再び彼女を説得し始める。
シルヴィが本当はエルに自由に生きて欲しいと願っていることを伝え、央路も自分の思うように生きろと後押しし、自分の意思で生きることを決心したエルは央路に思いを伝え2人は結ばれる。
フェンシングを続けることにしたエルはシルヴィと最後に儀式演武で絆を確かめ合う。
【キャラ 90点】
共通√で表現できなかった分、個別に入ると結構ギャップを感じます。(でもそれがいい)
たまに見える天然キャラが凄くキュート。
Hシーンになると化けます笑
√全体でエルというキャラクターに焦点を当てているので、魅力がわかりやすく伝わってきた印象でした。
【シナリオ 91点】
ソルティレージュの内情が語られる√。テーマは『忠誠と依存』(かな?)
個別√に入った途端キャラ崩壊が著しかったです。良い意味でですよ!
自分から(ゲームに)犯されに行くのか…(困惑)
エル√で一番重要なシーン。
理亜の受け売りではあるものの、自分の言葉として昇華させようとする央路の成長を感じました。最後締まらない感じになるのもうまく表現できない感じでよかった。
誰かに依存するのは楽ですよね。自分の幸福を考えることを放棄してるんですから。それなのに孤独じゃないんですから居心地いいのも当たり前です。
央路の言う通り、人生ってどこまでいっても自分のものです。それは全ての人間がもつ普遍的な権利とも言えるでしょう。故に私たちは常に自らが幸福、満たされていると思う方向へ選択し続ける必要があります。一人で部屋にこもってブログを作り続けるのもいいですし、誰かに寄り添い見守り続けるのも自分が幸福だと感じている限りは生きているということになるのでしょう。
ですが『依存』はいけない。ブログを作り続けることに義務的なものを感じたり、誰かのそばにいることが自分の存在の意味になり始めたりしたときに、自分の人生は自分のものではなくなるんです。自分の人生が自身の意思の介入する余地なく他者のためのものになったとき、それは一種の死を意味していると言うのは過言でしょうか。
(考察みたいになりましたが、自分なりに央路の言葉を解釈してみました。)
普通の告白シーンに見えて、結構好きなシーンです。
エルが自分のために初めて求めたのは央路だったんですね。
『依存からの脱却』
(シルヴィが好きだった儀式演武を、エルが央路と一緒に遊んだ後のシーン)
儀式演武という遊びを通じて、エルの中で大半を占めていたであろうシルヴィという存在が、いつの間にか央路に変わりつつあることが表現できていて好きなシーン(こういうの気付くと楽しいよね)
こういう表現ができるライターさんって総じて優秀ですよねぇ…
終わり方が今作中で一番綺麗に描かれていたのではないでしょうか。
護衛を解任され、央路とこれから歩んでいくエルにとってシルヴィは最後にはどんな存在になったのか。生憎、私は察しが悪いので結論はまだ出せていません苦笑。友達なのか、はたまた別の何かなのか。
でもなんだろう…はじめて姉妹らしいCGが出てきたなって感じなんですよ。
もう姉妹ではいられないはずなのに、このCGに全てを救われた気がするんですよね。
久しぶりに見てて嬉しくなるような感慨深い1枚でした。
【CG・立ち絵・SD 84点】
右の写真カメラ目線なのが凄い気になりますw
よく知らないんですけど、猫耳ってカチューシャみたいなのじゃないんですか?こんな後頭部につけるようなのがあるのか…?
多少気になる部分はあったものの、髪型が全種類好みだったので高評価。
エルの髪型凄い自然な感じでいいなぁ…
【総合 88点】
ア〇ル開発がすごかった
玲奈√より話の一貫性ができていたので非常に読みやすいシナリオでした。
今作内で最もゴールデンタイムからかけ離れているヒロインかなと思っていたので不安でしたが杞憂でしたね笑
エルが「自分の意思」を獲得できた√だったので、さかき傘先生の今作に描いたテーマが見えてきたのが良かったです。
ヒロインが「ヒロインしている」シナリオであるだけでなく、主人公がきちんと成長できているのがポイントです。この2つが両立できているシナリオって実はそこまでないんですよね。(特にサガプラ作品では)
あとア〇ル開発がすごかった
主人公の影が薄いのではないかという意見が見えましたが、エロゲってヒロインを愛でるものだと思うんですよね。エロゲにおいての「主人公」って物語の進行役、もしくはプレイヤーの物語への理解を助力するための役だと私は思っています。今作までのサガプラ作品は主人公の存在感が強すぎでしたが、今作は脚本が変わったことが影響してそれが弱まった印象でした。
ていうか、主人公が活躍しまくるようないわゆる「俺TUEEE」とか「さすおに」みたいなのって中高生向けラノベの特権だと思いますし、エロゲには明確に個別のヒロインルートが確立されてるんですから、ヒロインに焦点を当てるべきなんですよ。
だからといって、主人公が死にキャラと化す訳にはいかないですから難しいものです。
シルヴィア・ル・クルスクラウン・ソルティレージュ・シスア(CV:猫村 ゆき)
シルヴィ達と思うがままに学園生活を楽しむ央路。
ある日突然、央路が以前在籍していた浜南学園の吹奏楽部に所属していた知恵華が会いに来ることに。夏から疎遠になっていた投良に会わないかと知恵華に誘われる央路だったが断ってしまう。
自分のせいで千恵華のバンドが崩壊してしまったことを思い出してしまい落ち込んでいた央路だったが、シルヴィとのお茶会で彼女に慰められる。
冬間近のお茶会で体が冷えたからか央路は熱を出してしまう(実際は知恵華のが移った)。シルヴィは責任を感じ、学校を休んで央路の看病をすることに。
シルヴィと触れ合ううちに彼女から目が離せなくなった央路。
しかしシルヴィと自分では身分や能力の差がありすぎると感じた央路は彼女に相応しい人間になるために努力することを決意する。
シルヴィと釣り合う人間になるための勉強を開始した央路だったが、シルヴィは急に忙しくなった央路と遊べなくなってしまい、自分を嫌いになったのではないかと思い始める。
そんな中、シルヴィがとある広告会社の御曹司と婚約していることを聞く。
慌てる央路だったが、それはソルティレージュの日本での知名度を保つ話題作りのための一時的な関係でシルヴィ自身に結婚の意思はなかった。
しかし一時的な関係のはずが、婚約者の策略により正式に婚約が決定したとニュースになってしまい央路はまたも不安になる。
同時にシルヴィも知恵華が央路にとって特別な人だと思い込み悩み始める。
御曹司はシルヴィを呼び出して、用意していたマスコミの前で唇を奪おうとするも、間一髪で央路がシルヴィを救出するが、そのとき央路とシルヴィはアクシデントでキスをしてしまう。
その後2人は思いを通わせ結ばれる。
12月24日のクリスマスパーティー、シルヴィからのサプライズで崩壊しかけだった知恵華のバンドのメンバー全員が集まり演奏することに。央路はそれを聴き、自分は間違ってなかったと確信し自信を取り戻す。
【キャラ 94点】
名前が長(ry
シルヴィが主体的に動くシナリオだったので、キャラの魅力は十分すぎるほど表現されていました。シルヴィがどんな人間なのかを徹底的に描きこんでいるので、愛着が湧きやすいのが非常に良かったです。
【シナリオ 74点】
結構長い√です。エルや玲奈と比べて体感1.5倍くらいはあった気がする。
央路の過去、シルヴィとエルの関係のどちらも語られる√ですが、かなりあっさり語られます。特に後者は。エル√でエル側の気持ちを聞いた分、こちらではシルヴィの気持ちを少しでもいいから聞かせてほしかった。
細かいですが、央路が吹奏楽部関連の話を玲奈に語ってくれたのはよかった。シルヴィ√でも玲奈というキャラクターを通して央路の過去が明かされることで、玲奈√で見せた彼女の母性が表現されており、それが彼女自身の個性として確立されていることを感じました。
街中で投良に会うシーンはかなり微妙。投良曰く、央路がカッコよくて自分たちがカッコ悪かったから央路を責めるしかなかったらしいですが、責めた動機はさておき、カッコよかったと言われるだけで投良と和解してしまうのはどうなんでしょう。後付けのシナリオ感が半端ないですし、なんか寒いです。
夏の事件においての知恵華のバンドに焦点を当てたのは個人的に微妙でした。そもそも知恵華のバンド崩壊の話は本ルート中盤で語られるのですが、取って付けたような設定なので必要性を感じませんし、もっと掘り下げるべき話があったのではないでしょうか。
もう少しソルティレージュ内、例えばシスア家に関する話題はなかったのかなと思いました。いっそのこと√ロックにして理亜関連の話をもっと盛り込むとかの方が良かったと思います。
理亜のことに関してはあえて語らない方向で。
(※ …シルヴィについて語ってないなぁ。いつか編集しなおすかもしれません。)
【CG・立ち絵・SD 82点 】
HシーンのCGが凄い綺麗だった印象。
しかしSDが少ないですねぇ…。シルヴィメインのSDはわずか1枚。これはちょっと…
立ち絵は一番好みでした。表情豊かなのもgood。
【総合 79点】
思ったよりパンチがなかったですが理亜の謎が深まるシナリオで、ドキドキしながらプレイできました。
このルートの見どころは後半ではなく、間違いなく前半から中盤。日常の中で2人がすれ違いながらも互いに相手への気持ちが抑えられなくなっていくのがたまらない。他ルートよりも上手く恋愛を表現できていたと思いました。
しかし、シナリオ全体で央路が受け身になりすぎです。
央路が過去にしてきたことはカッコよかったのかもしれませんが、√内でやったことは果たしてカッコよかったと言えるのでしょうか。
死にキャラとは言いませんが、央路に何かがほしかった気がします。これでは人形です。
攻略は理亜√直前、つまり茜含めて4人目にするのがベスト。最初に攻略してしまうと理亜関連で悶々とすることになります。
(※追加エピローグに関しては、第3部にて述べます。)
シルヴィ√と言うよりも、「理亜√への布石となる物語」と言う方が正しいでしょう。
最後のこのCGですが明らかに理亜が見てる2人の姿ですよね。最後の語り手口調と言い、謎を残していきますね…
めでたしめでたしですか…
シルヴィ√の理亜はここでゴールデンタイムに幕を下ろしてしまったんですね…
シルヴィとの約束のため、何より2人のために生き続けてきた彼女はその役割を全うしてしまった。それだけを支えにしていたのに…
ということは理亜はこの後…
次回予告
第2部までとりあえずお疲れ様でした。
第2部公開前の時点で既に1000以上の方々に読まれていることに驚愕しております( ;∀;)
次回は理亜√(GOLDEN TIME)となります。
第3部が完成しました!
更新が遅れてしまい誠に申し訳ございませんでしたm(_ _)m
質問やご意見、感想やこうしてほしいなどのご要望があればコメントもしくはTwitter→@lambsakeのDⅯまでどうぞ
またたくさんのフォローをお待ちしておりますm(_ _)m
前回の反省
第1部と比べて、あらすじを少し大雑把にしてみました。自分で読み返しましたが、結局何を書いてるのかわからないくらいには大雑把にしてみたつもりです笑。
前回の記事ではシナリオの全容を書いてしまい、未プレイの方々への配慮が足らなかったと感じています。私自身が感想ブログはプレイ済みの方が見るのが当たり前だとまだどこかで思い込んでいる節があったみたいです。書いてしまったものは仕方ないのでこれから編集しなおすことはしませんが今後は気をつけます。
そもそもあらすじを書くこと自体を今後の記事では考え直そうかと思います。プレイ済みの方なら頭に入っているはずですから必要ないですよね…。あくまで私は意見交換がしたいのであって、ゲーム内容を赤裸々に公開することが目的ではないんですから。あとあらすじ書くの苦手だし…。全部書いちゃうし…。
…と言ったそばから申し訳ありませんが、次回だけは自重できる気がしません苦笑
今作だけはご容赦していただければ幸いです。